マイスターとは?
マイスターとはドイツ連邦共和国の定める専門技術職業における国家認定資格者
経営者および教育者としての権限を認められた最高職位がマイスターです。
マイスター(Meister)はドイツ語です 。
マイスターはドイツ語の辞書では、親方・巨匠・大学者・師などと訳されます。
日本とドイツは、学業制度が異なるため日本語でマイスター制度という概念そのものが理解しにくく、マイスターの正しい日本語訳ができません。
マイスターは、各手工業の経営者・教育者としての権限をドイツ国に認められた証です。
現在、日本国内では様々な「マイスター」という名称資格を与える団体がありますがヨーロッパにおける「マイスター制度」とは全く異なる日本国内でのみ通用する私的なものです。ヨーロッパにおいて私的なマイスターは認められません。
ドイツ語には男性名詞、女性名詞が存在し、性別で語尾変化し異なる発音となります。
Meister(マイスター)
「男性マイスター」
Meisterin(マイスタリン)
「女性マイスター」
Florist(フロリスト)
「男性フラワーデザイナー」
Floristin(フロリスティン)
「女性フラワーデザイナー」
フラワーデザイナーや生花店の花の専門職が「フロリスト」
園芸店や植木職人は「ガルテナー」という専門職業となります。
「フロリスト」とは花を職業とできるドイツの国家資格者です。
マイスターについて
ドイツの学業制度・職業制度を支えるもののひとつにマイスター制度があり、手工業における専門技術職の最高位として与えられる称号がマイスターです。
マイスターは職人としての職業経験を積み、国の高等教育機関を卒業し国家試験に合格することで称号が与えられ、独立して経営者になることができます。 職業専門学校に通いながら実務経験(就労)する学生を雇い実務を教育し修行をさせる教育者であるのもマイスターです。
マイスターのもとでの修行、実務経験・就労しながら仕事の能力を養い、ドイツ国の定める義務教育に近い職業専門学校で知識を学び、国家試験に受かり一人前の職業人となります。
その後プロとしての 経験を積み、マイスター学校へ入学、経営者・教育者としての専門知識を学び、マイスターとなることができれば独立して自らが経営者となり国の教育機関とともに技術の高い人材を育てます。
ドイツでは、国の教育機関とマイスターがつながり、安定した職業教育を繰り返すことで、各職業技術の水準が下がることなく、一定以上のレベルを保ち、ドイツの国の制度として技術力の高い専門技術者をつくりだす教育を循環させています。
ドイツの学業制度について
日本とドイツを含むヨーロッパ諸国とでは、学業制度そのものがちがうため学歴や職業に対するへの基本的な概念が異なります。
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小学校卒業まで
3歳~5歳
Kindergarten(幼稚園)6歳~9歳
Grundschule (小学校)卒業時で分岐小学校卒業時に、将来の職業への学校選択がはじまります
10歳から各自の将来にあわせ選択する学校が異なります。
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日本なら中学校
この時点で将来の職業が異ります。
10歳~14歳
Hauptschule (中学校 )10歳~15歳
Realschule (実業学校)10歳~15歳
RealschuleWirtschaftsschule (商業学校)10歳~18歳
Gymnasium ギムナジウム (大学への進学校) -
日本なら高等学校
各職業にわかれ専門学校へ入学、並行して就労(実務修行)がはじまります。
15歳~17歳
Berufschule (職業専門学校)16歳~18歳
Berufschule (職業専門学校)16歳~17歳
Fachberufschule (高等職業専門学校)19歳~21歳
Berufschule (職業専門学校)職業ごとに専門教育を受けながら同時に実務労働により仕事を学び各職業に必要な知識と実務、また社会人として必要な一般教養を学びます。
各職業資格の国家試験を合格すれば一人前の職業人・社会人となります。 -
日本なら短期大学・大学
大学卒業資格を必要とする職業においては大学で学ぶ必要があります。
18歳~
Fachschule(単科大学)19歳~
Studium(総合大学)21歳〜
Meisterschule(マイスター学校)社会人となり実務経験3年を超えるとMeisterschule の入学資格基準に達します。
Meisterschuleを卒業し、Meisterの国家試験を合格すればマイスターです。
ドイツのマイスター制度・職業制度について
上記ドイツの学業制度からわかるように、国の定めた教育機関で専門教育をうけながら学問的知識のみでなく、国の認めた職場で実務労働で学びながら能力を養い、学校を卒業する時点でプロとして働ける実務能力を備えた人材であると国に認められた職業資格を有することが、ドイツの職業では最低条件とされています。
早ければ小学校卒業時に将来の職業への進路を選んでいるので転職をするためには、15歳または16歳から始まるBerufschule(職業専門学校)からやり直さなくてはなりません。
このようなドイツの職業制度から、どの職業も専門教育をしっかりと受けたプロであり誰もが自分の職業に対するプロ意識を持っています。
このように専門性の高い教育がドイツのみでなくヨーロッパの学業制度の根底にあります。ヨーロッパの職業に対するプロ意識、専門的な能力の高さがうかがえます。
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